みなさんも聞いたことあるうつ病。現代病といっても過言ではありませんよね。精神科でも一般科でもこれから目にする機会が多くなってくる疾患です。
今回は抗うつ薬に対して最低限知っておいてほしい鉄の掟を書いていこうと思います。
目次
効果発現まで時間がかかる
抗うつ薬は効果が出るまでに時間がかかります。そのため、短期間での調整はNGです。
およそ2週間から4週間発現までに時間を要するとされています。
1/3の法則
抗うつ薬を導入すれば全員がよくなるというわけではありません。大体の目安として1/3改善、1/3部分的に改善、1/3効果なしとなっています。
うつ病は死ぬ病気です。
うつ病の回復期は最も自殺が多いです。自殺するまでの流れとしては
自殺できないくらい落ち込んでいる→抗うつ薬を開始→少し気分が上がる→行動力がでる(しかし気分は落ち込んでいる)→自殺遂行
という流れになります。とても怖いですよね。ですので、回復期こそ注意を払ってください。
あくまで対症療法
抗うつ薬をとりあえず飲んでおけばうつ病は大丈夫という考えのあなた…甘いです!
発熱にはとりあえず抗菌薬という考えと同じくらい甘いです!
うつ病の治療は薬物療法、精神療法、生活指導の三本の矢が必要です。
根治には本人が立ち上がることが一番であり、それをサポートするのが重要です。抗うつ薬はそれまでのつなぎのような存在です。
急な中断はNG
急に抗うつ薬をやめると1-3日目から退薬症状がでます。発汗、めまい、頭痛、吐き気、しびれなどです。
SSRIで最も多いため、SSRI症候群といわれています。
抗うつ薬は半年から一年飲み続けて徐々に減量していくのが望ましい。
副作用が多彩
抗うつ薬の副作用はこれだけあります。
吐き気、めまい、頭痛、血圧上昇、口渇、動悸、不眠、便秘、尿閉
きりがないですよね、、、。
ここで覚えておいてほしいのは、抗うつ薬が効くまで2週間程度かかるということ。
副作用に関しては飲み始めてからすぐにでることがある。効果を感じる前に副作用がでることが多いため、怠薬に注意が必要です。
以上抗うつ薬の鉄の掟でした。
次回は抗うつ薬の分類について説明していきます。
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