抗うつ薬には多くの種類があります。開発された順に列挙すると、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI、SNRI、Nassaです。
主作用が強い順
三環系>Nassa>SSRI.SNRI>四環系
副作用が強い順
三環系>四環系.Nassa>SSRI>SNRI
このようにみると、SNRIが副作用が少なく効果も強い!
だからSNRI一択!って思った方、、実は違うんですね、、。
現在は1stチョイスはSSRIと言われています。
SSRIはセロトニン再取り込み阻害薬と言われており、セロトニンを増やすように働きます。
セロトニンは気分を司る伝達物質です。
SSRIは主作用と副作用のバランスがよい反面、離脱症状も多いです。
ここからは抗うつ薬の種類について説明していきます。
目次
SSRI
ルボックス
副作用が多く、1日2回投与。併用禁忌の薬剤があるためあまり用いられない。強迫性障害にも用いられます。半減期9h
パキシル
主作用、副作用ともに最も強い。妊婦への投与は控える。半減期14h
ジェイゾロフト
主作用、副作用ともに最も弱い。女性によく効くとされている。軽症から中等症向け。半減期24h
レクサプロ
主作用が強く、副作用が少ない。未成年にも使え、効果発現も早い。値段が高い。半減期28h
SNRI
SNRIとはセロトニンとノルアドレナリンを増やす薬です。
ノルアドレナリンは意欲や疼痛緩和を司っています。意欲低下や慢性疼痛がある患者さんには一番始めに用いられます。
トレドミン
副作用が少なく、肝機能障害にも使える。効果が弱いため1日2-3回投与。半減期8h
サインバルタ
効果が強い。高価。離脱症状が多い。半減期10.5h
イフェクサー
効果が強く、副作用が少ない。低用量で使うとセロトニンのみ増やすことができる。半減期9h
Nassa
セロトニンとノルアドレナリンをうまい具合に調節する。
リフレックス
症状に変動がある方むけ。1週間で効果がでる。
Nassaは抗うつ薬の中で最強クラスに眠気の副作用がでます。半減期も32hと長いため、日中の活動に影響を与えます。
三環系
トフラニール、ノリトレン、アモキサン、アナフラニール
効果が強く発現も早いが、副作用が多い。とにかく安い!SSRIの1/10の値段。ODするとQT延長やてんかんをおこす。
四環系
ルジオミール、テトラミド、テシプール
効果が弱く、副作用が強い。しかし、副作用の眠気を逆手にとって睡眠障害に用いられる。
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