久しぶりに精神科薬についての解説をしていこうと思います。
今回は気分安定薬です
主に双極性障害(バイポーラ)に用いられます
精神疾患については以前にこちらで説明しているので読んでください
精神疾患 早分かり!!
目次
気分安定薬とは??
双極性障害の治療はいかに定常状態を保つかです。言ってしまえば再発予防のために飲むということです。
気分安定薬=抗躁薬+抗てんかん薬
です
気分安定薬の使いわけとして躁状態やうつ状態にも効果があるのかが大事
薬によっては躁状態には効かない、抑うつに効かないということがあるので注意が必要です
リーマス(炭酸リチウム)
気分安定薬の1stchoiceです
リーマスはすべてのフェイズに効果があります。つまり定常状態における再発予防、抗躁作用、抑うつ作用があります
特に衝動性を抑える効果が強く、自殺予防に効果的
欠点としてはリチウム中毒があるため定期的に血中濃度わ測る必要があります
ラミクタール
抗てんかん薬のひとつ
躁状態には効果ない
効果が出るまでに時間がかかります
副作用として重篤な皮膚障害も生じるリスクあり
他の気分安定薬と異なり催奇形性がないため妊娠を希望する方にオススメです
デパケン
抗てんかん薬のひとつ
抑うつには効かない
ラピッドサイクラーにはよい適応
テグレトール
抗てんかん薬のひとつ
抑うつにはきかない
薬疹が出やすいため他の薬が効かないときに使います
抗精神病薬
すべてのフェイズに効果がある
気分安定薬と比べると効果は劣るため2ndchoice
使用はMARTA(ジプレキサ)かDSS(エビリファイ)
鎮静作用も併せ持つのがポイント
リチウムのみで安定させようと思っても衝動性によるODの危険性があるため抗精神病薬も併用することがあります
抗うつ薬葉ラピッドサイクラーのリスクとなるため用いられない
唯一あげるとすればSSRI(フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン)
今後も精神科を目指す看護師、精神科で働いてる看護師へ有益な情報を更新していきます
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